松本清張の「日本の黒い霧」
占領期の不可解な事件はGHQに支配されていた時期ゆえ、GHQの利得が絡んでいる捏造事件や冤罪事件ではないか?と今やミステリーになっている。
国鉄三大ミステリーは日本史の教科書にも載ってる占領期に起こった未解決事件だが、GHQが絡んでると松本清張は「日本の黒い霧」で書いている。
帝銀事件も、いかにも731部隊にいたモラル破壊された、かつて特務機関だったのがやりそうな事件だが北海道の画家の冤罪で処理されたと松本清張は書いている。
松本清張が亡くなる直前に書こうとしたのが、服部卓四郎と服部機関、GHQのウィロビーのことだったそうだ。残念だな。
ドラマ「負けて、勝つ」でも朝鮮戦争が勃発したとたん、G2のチャールズ・ウィロビーが服部卓四郎を呼んで憲法九条を拡大解釈した国防軍創設工作をやらせていた。
服部機関や河辺機関ってのはウィロビー支配でやってたのは事実。
元陸軍だった連中だから、えげつない事、実行してたろうな。
ちなみに服部の部下、辻正信も戦後、国会議員にまでなり、後、ラオスで行方不明と未解決事件、謎のままだな。
GHQも朝鮮戦争が切羽つまると利用するモノにやることが節操なくなった。
なんのための東京裁判だったんだ。
そう思うと魑魅魍魎とした不可解な事件にGHQが絡んでたと読むのも無理はない。
松本清張の「日本の黒い霧」では朝鮮戦争すらGHQの陰謀説で書いてるそうだ。
この短編小説、今では機密文書の公開など事実が証明されてしまい、松本清張が陰謀説で書いてた事が間違ってました、となってしまった話ばかりのようだが。
先に書いた国鉄三大ミステリーも。
松本清張は左派に偏った人らしく朝鮮戦争も大韓民国から仕掛けて北朝鮮は仕方なく防御に出たなどと書いているらしい。
今や、実の兄まで暗殺した北朝鮮を擁護しようがないが。
陰謀論って、証拠が無い、人間の直感、憶測だから、無くならないんだろな。
明らかにそうだろ、と、人間は本能的な直感を信じたい欲求を起こす。しかし、証拠は無いからミステリーとなり、興味関心が尽きなくなる。解明したくなる。
それだけ世の中が綺麗事で塗り固められている、のを常に感じているからだろう。