フランクリン・ルーズヴェルト大統領のアカがリアルタイムで明らかな映画「モスクワへの密使」
1995年にアメリカの国家安全保障局が公表したヴェノナ文書でルーズヴェルト大統領がアカだったと判明し、数年前、それ系の本が沢山出版されたが、1943年のハリウッド映画でその正体はとっくに表されていた。
ヴェノナ文書とはハルノートの原案書いたハリー・デクスター・ホワイトがコミンテルンだったのがバレたので有名な文書。
疑惑のルーズヴェルト大統領もアカが確信に変わりました。
しかし1943年制作のハリウッド映画でルーズヴェルト大統領の要請で制作された
「モスクワへの密使」
という映画。
これが露骨なソビエト賛美でフランクリン・ルーズヴェルト=コミンテルン容認がリアルタイムで表現されていたんだな。
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ルーズヴェルト、チャーチル、スターリンは役者でヒトラーは記録フィルムの本物で出てきます。
他はナチスのリッベントロップ外相、日本人は東郷茂徳か?と思うような眼鏡かけたよく似た俳優が駐ソビエト日本大使で出てます(笑)。
が、当のルーズヴェルト大統領だけは後ろ姿で顔が見えない状態で密使としてモスクワへ向かう主人公の駐ソビエト大使と会話する、と、ベールに包んだ登場の仕方。←ミソだと思った(笑)。
なのに対しチャーチル首相はよく似た小太り体型の俳優をハッキリ顔出しで演じさせ、この映画1943年のまさに、第二次世界大戦真っ只中で、本物のチャーチル首相からのクレーム大丈夫だったのかな?と(笑)
「私はもっとハンサムでスリムだ!」(笑)
スターリンもわりと似た俳優に演じさせてます。
第二の主人公はこのスターリンですから(笑)。
内容がハリウッド映画でありながら、ソ連は平和のために努力し、大粛清もナチスの陰謀で仕方なし、というスターリン賛美の連続。
スターリンが準主役の映画に自身(ルーズヴェルト大統領)は後ろ姿だけでチャーチルはモロ姿出しという遠慮の無さ(笑)。
やはりソビエトへのスパイ活動をアメリカ国内で容認してた後ろめたさがルーズヴェルト大統領にはあったのでしょうか?(笑)。
特に見所はトロツキー派を東京裁判並みにバシバシ追い込むモスクワ公開裁判のシーンや
ソビエトの軍事パレードのシーンでは神々しく御登場のスターリンに、凄い迫力だと思ったのはソビエト御自慢の戦車が時速数十キロの快速で大滑走するシーン。
1943年にこのソビエト賛美映画、そしてヤルタ会談が1945年の2月。
ヤルタ会談でチャーチルが
「あの映画の私はもっと二枚目をつかえよ。」
スターリンが
「なかなか良い出来の映画じゃないか。」
とか話したのだろうか?(笑)
まさにヤルタ会談の為のお膳立て映画だった(笑)。